読書メモ - エッセンシャル思考 PART1 "エッセンシャル思考とは何か"
- 作者: グレッグ・マキューン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: かんき出版
- 発売日: 2014/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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成功する起業家は、 正しいタイミングで正しいプロジェクトに正しく「イエス」と言う。 そのためには、正しくないことすべてに「ノー」と言うことが必要だ。 この本は、自分にとっての最重要事項を見定め、 最高の結果を出すための完結かつ雄弁なアドバイスである。 レイド・ホフマン(LinkedIn共同創業者)
以下のエントリがホッテントリに上がっていたので、以前から気になっていた「エッセンシャル思考」を購入しました。 全部で4PART 21章とそれなりの分量があるので、読み進めながら読書メモを取っていきたいと思います。
今月(2015年5月)、私が再読したいビジネス書・本10冊 - ビジョンミッション成長ブログ
第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
「この仕事は、自分が今やれることのなかでいちばん重要か?」
エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。正しいことをやりとげる技術だ。
自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、エッセンシャル思考の狙いである。
メモ:何にリソースを費やすかを取捨選択することで、最大限の成果を得ることが可能になる。なんでもやろうとせずに、大事なことにリソースを集中すること。
規律なき拡大は失敗への道
「全部手に入れよう、全部やろう」とするうちに、私たちは知らず知らず何かを失っている。自分の時間とエネルギーをどこに注ぐか決められずにいるうちに、誰か(上司、同僚、顧客、家族等々)が私たちのやるべきことを決めてしまう。そうして思考停止に陥り、自分にとって何が大事なのかわからなくなる。自分で選べない人は、他人の言いなりになるしかないのだ。
エッセンシャル思考の基礎となる3つの考え方
1 選択
私たちは、時間とエネルギーの使い道を選ぶことができる。
だからこそ、トレードオフを引き受けることも必要になる。2 ノイズ
世の中の大半のものはノイズである。本当に重要なものはほとんどない。
だから、何が重要かを正しく見極めなくてはならない。3 トレードオフ
すべてを手に入れることはできない。何もかもやるなんて不可能だ。
何かを選ぶことは、すなわち何かを捨てること。
「どうやって全部終わらせようか」と考えるのをやめて、「どの問題がいちばん重要か?」と考えよう。
メモ:クローゼットを例に、思考とタスクの断捨離のお話。
第2章 選択ーー選ぶ力を取り戻す
「もしもたったひとつのことしかできないとしたら、自分は今、何をやるのか?」
メモ:自分で選ぶことのないまま他人の選択に流されていると、無力感にとらわれそのうち自分では何も選択できなくなる。流されてるうちに無自覚的に選択を諦めていることは確かにある。周囲の声に流されて自分の望む選択肢を見失いそうになるというのはまさに4月にも体験したばかり。
第3章 ノイズーー大多数のものは無価値である
困難に出会ったとき、残業を増やして根性で乗り切ろうとしていないだろうか。
すでに仕事を抱えているのに、トラブル対応までどんどん追加で引き受けていないだろうか。
(中略)
たいていの人は「もっと努力しろ、もっともっと」と長年言われつづけてきたはずだ。だが努力の量を増やしても、いつか限界がやってくる。それ以上努力しても成果が増えないどころか、逆に成果が減ってしまう。「努力した分だけ報われる」というのは、ただの幻想だ。残念ながら、世の中はそこまで単純ではない。
メモ:パレートの法則(80対20の法則)を例に、無価値な部分と価値のある部分に等しくリソースを注ぎ込んでも意味がない、価値のある部分を見極めてリソースを投入することが大事と説く。
第4章 トレードオフーー何かを選ぶことは、何かを捨てること
非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。だがエッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える。これはタフな問いであると同時に、より大きな自由につながる問いだ。
メモ:予定されていた大事な用事に割り込む緊急の仕事など、対立する2項を同時に選択することは出来ないし、選択したつもりでも帳尻を合わせているだけに終わることがほとんど。それよりも積極的にどちらを選択するかを考えていこう。
ではどのようにトレードオフをするのか、何を選択するのか?についてはPART2 "見極める技術"に続くようです。
感想
今のところ例示されているものとしては「優先度を見失って望ましくない結果を招いたので、無意味なものを積極的に断ることで大事なことを選択することが出来るようになって成果が上がった」的な話があるのだけど、そのまま日本企業でサラリーマンが同じことをやろうとすると失敗しそうな気はします。PART2〜4で見極めの技術・捨てる技術・しくみ化の技術と実践的な話に続いていくようなので今後に期待したいと思います。
読書メモ - エッセンシャル思考 PART2 "見極める技術" - HYLOGICS
読書メモ - エッセンシャル思考 PART3 "捨てる技術" - HYLOGICS
- 作者: グレッグ・マキューン,高橋璃子
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