誤解を招く表現でカジュアルユーザーを誘導して販売するやり方はアンマッチを生むので止めるべきなんじゃないかな
前回書いた通りAmazonのプライム・ビデオが割と良い感じで今日は「うぇいくあっぷがーるZOO」(全話)、「仮面ライダーBLACK RX」(3話まで)、「劇場版 TRIGUN」、「TRIGUN」、「キルミーベイベー」と鑑賞。
BGVとしてプライム・ビデオでうぇいくあっぷがーるZOO観てるけど本編に反して意外と面白い
— kirine@HYLOGICS (@kirinetter) 2015, 9月 29
あまり腰を据えて観る感じではなかったのですが「うぇいくあっぷがーるZOO」は本編であるところの「Wake Up Girls!」が超絶地雷だったのに対して普通に楽しめる短編アニメに仕上がっており意外でした。アイマスに対しての「ぷちます!」みたいなちびキャラスピンオフアニメなんですが、特にキャラ萌えというわけでもなく、本編が分からなくてもシュールなネタで笑える作りになっています。特に本編中のドタバタがEDに反映されてる遊び心が面白いですね。
劇場版 TRIGUNはトライガンのメンバーでルパン三世をやってみましたみたいな感じでぶっちゃけ全然面白くないんだけど、本編放映時に当時リアルタイムで見ていたオッサンにはそれなりに刺さります。ウルフウッドが動いてるのを見ているだけで……もうね……。「つまんねーけど懐かしいし久しぶりに本編観たくなったなー」と思ってプライムビデオ眺めてたらTRIGUN本編も全編無料で配信しているので実に素晴らしいと思った。
で、プライム・ビデオ再生時にiPhone占有するのもイマイチなので再生用にFireタブレット買うのも良いかもなあ、プライム会員なら下位のモデルは4,000円引きで安いしなあ、Nexus7は文鎮化しちゃったしなあ、などと考えて色々調べてみたんですがいろんなサイトで製品レビューを取り扱ってこそいるものの大体同じような感じでまとまっていて、要は
- プライム会員なら安く買えるタブレットです
- 解像度は残念だけど、まぁ安いから仕方ないよね
- ストレージは小さいけどMicroSDカードは使えるから安心だよ(一緒に買うといいよ!)
みたいな話でメロスならぬkirineは激怒した。
なーにが「ストレージは小さいけど一緒に大容量のMicroSDカードを買うと安心です」だ。
FireタブレットはGoogle PlayのないAndroidタブレットで要はAmazonさんのコンテンツをmgmgするために使ってくださいねという位置付けなわけだけど、そういう話を軽く流してスペック表だけ並べて話をすることにどれだけの意味があるというのか。そのアフィリエイトにある128GBのMicroSDに何を保存するんだ、きちんとユースケースを想定しているのか。 *1
そういうレビューで誤解して「普段使いのタブレットが欲しかったし安いから買っちゃおう」というユーザに対してどう責任を取るのか。
少しFireタブレットの話とは逸れるが、Windowsタブレットの掲示板を見ていても「ノートPCのほうが良い」とか「コスパが悪い」とかそんな話をしていて笑ってしまうのです。それは商品のコンセプトとターゲットが違うんだよ、と。でもそれをあえて同じ棚に並べようとしている人たちがいるのも事実なんですよね。
ここ数年、タブレットやスマホに限らずメディアが色んなものを買い煽りをする一方で「こんなはずじゃなかった」「思っていたものと違う」といったシチュエーションが増えているのではないかと思う。
君、本当にその商品が欲しいの?
どうやってライフスタイルに取り入れていくつもりなの?
そんなの自分でしっかり確認しろよ、という話もわかるが買い煽りをしておいて「よく調べずに買うユーザが悪い」というのは無責任なんじゃないのかなあ。使ったことがないものや自分で欲しいと思わないもののレビューを書くなとまでは言いませんがせめて利用者の位置に立って話をして欲しいと思う。
とはいえ旧Kindle Fireや現行のFireに対して「Amazonのタブレットは実質的にGoogle Playが使えないAndroidタブレットでいくら安くてもゴミ」なんていうのも極端な話で、要はユースケースに合わせて話をしろよと。
もっと(リテラシの高くない)ユーザに合わせて「こういうシチュエーションならこのデバイスが良いよ。でもこういう使い方をしたいならこっちのデバイスも良いかな」という話をするべきなんじゃないかなあと、そんなことを思うのでした。