HYLOGICS

今後は各分室にコンテンツを移して、ここは雑記や暮らしを中心としたライフログ的な何かにしていく予定です。

そろそろ低糖質ダイエットについてひとこと言っておくか

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いつの間にか市民権を得た感じのある低糖質ダイエット(ローカーボ・ダイエット)について実体験を交えてまとめておきます。

今の低糖質ダイエットは2003年頃にアメリカでブームになったアトキンス式ダイエットを祖にしています。国内で流行り出したのは2006~2007年頃でしょうか。私の昔の職場でも話題になり、一時期取り組んでいた時期がありました。その後、ブームが去ったりリバイバルしたりして今に至ります。

ざっくりした概要としては「エネルギー源となる炭水化物の摂取を制限することで、脂質(を分解して発生するケトン体)をエネルギー源に置き換えることが可能になる」というもの。

ご飯やパン、パスタ等の糖質の高いものを食べてはいけない代わりに高蛋白・高脂質なものをいくら食べても良いというのがお手軽で受け入れやすかったのだと思います。アメリカから国内にブームが伝わる中で糖尿病患者向けの糖質制限食も取り入れようとした節がありますが、殆ど原型を残しておらず低糖質ダイエットの裏付けをするために用いられるのみに至っているのではないでしょうか。

低糖質ダイエットは確かに結果が出しやすく、短期間で10kg〜20kgの減量が可能です。CMで有名なライザップも糖質制限と筋力トレーニングをマンツーマンで実施することで短期間で体作りを可能にしているとのこと。

ただ、低糖質ダイエットは健康面での不安が残されておりWHOからも「低糖質ダイエットは心臓と腎臓への負荷が高い」との警告が出ています。実際、アトキンス式ダイエットを提唱し自身でも実践していたアトキンス氏も晩年は心臓病でしたし、長期に渡って低糖質の生活を続けることで心臓病や脳梗塞などの発症リスクが高まると言われています。

個人的には半年ほど続けた結果それなりに痩せましたが、集中力の低下があり、また腎臓への負担が気になってやめるに至りました。最近気になっているのは、糖新生におけるアミノ酸の代謝への言及がなく(あっても根拠が無い)、筋骨量やホルモンの変化についてのエビデンスが見当たらないのでやはり身を削るダイエットなのだと思っています。特に女性は気を付けるべきではないでしょうか(生理不順や胎児への影響など)。

短期間で体重を落とし、その後は糖質をエネルギー源とする生活に戻していく前提であれば良いのかもしれませんね。