IoTについて
ご無沙汰しております。書くことたくさんあるけど後回しにしてるうちにだんだん書けなくなっちゃうパターンに陥ってるkirineさんです。
IoT【インターネットオブシングス】について語ろうと思う : PCパーツまとめ blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/46908322.html
ちょっと上の記事がイラっとしたので個人的なIoTについての私感を書きます。
IoTとは何か
IoTは「モノのインターネット」と訳される通り、それ自体は「センサー類がインターネットに繋がる」「デバイスの管理や制御がインターネットから出来るようになる」というだけで言ってること自体はホームコンピューティングだのユビキタスだので騒いでいた時代から進歩していない。
では何故今騒がれているのか、というとインターネット黎明期から足掛け20年くらいで色々と技術革新があったけどその中でも特にクラウド(というかAWS)とスマホ(というかiPhone*1)以後の時代に合わせたコンピューティングとそれに伴うライフスタイルを再定義しようというお話なのである。多分ね。
ユビキタスとの違い
言葉を変えてコンセプトが戻ってきた、ということはまぁこの界隈に限らずよくあることだけれども、時代が違えば使う技術や環境も異なるよねということで
などの理由によって昔とは違うことが出来るようになったんじゃないかという思惑があるんですよね。
特にiPhoneショック以後はみんなスマホという名のコンピュータを手元に持っているんだけど全然モバイルコンピューティングを意識してないし価値観は大きく変わったように思えるのです*2
IoT発展の課題
何はともあれまずはネットに繋げる必要があるのだけど、ここで元スレにもある通りIPv6はどうなったん?という話に戻ってくる。で、まぁIPv6でやっていくにしても次はIoTデバイス間の接続を含めてネットワークトポロジーをどうしようか、という話があるのだけど面倒だから全部モバイル通信ネットにUpしてAWSなどのクラウド上で管理すれば良いんじゃねってんでIoT向けにリーズナブルに通信回線を提供しようとしているソラコムが話題になっているのだと思う。
まぁIoTって騒いでるけど具体的に何かっていうと今のところ活動量計とか体重計くらいしかこれといった例が出てこなくて、それもIoTというのはどうなんだろうなぁ……という感はありますよね。ただネットに繋がります!と言ってもIoTといった感じはしなくて、結局モノをネットに繋げるだけだとユーザは大したメリットを享受出来ない。この辺はユビキタスで騒いでいた頃とちょっと似た話で、結局データを収集したあとに適切に処理をした上でユーザにソリューションとして提供してあげる必要があるんだけど、以前はそこで家電メーカーやベンダーがロックインした挙句大したソリューションも提供できず行き止まってしまった。なんかお約束感ありますねこの展開。
まあ今ならデータだけクラウドに上げてプラットフォーマーがAPIを提供する、ユーザはスマホ経由でアクセスしてその際のアプリは自分で選んでねって形になるのが21世紀らしい形なんじゃないのかな。ただ、IoTはデバイス間の連携を考えないといけないんですよね。天気予報と体重計と活動量計と予定表が連動する、みたいな。だけどその辺の仕組みをどうするのか?っていうのが一番のキモな気はしていますがそこにAppleやGoogle、Microsoftが乗り出してきている感じですね。
しかしですねー、各社ともそれぞれホームコンピューティング、スマホ、クラウドとプラットフォームを持つのは良いんですがオープンになる振りをしつつ肝心なところではどんどんロックインしていくよって気配があってちょっと不穏だなあと思うんですよねえ。生活関連のデータをクラウドに預けてしまうことにも若干の抵抗はありますが、それを乗り越えてもデータの主体性はユーザが確保し続けるべきだと思うので、ユーザとしてはそこはもっとオープンになって欲しいなあと強く望むところです。
余談
元スレで脱線しまくってる人工知能やシンギュラリティの話についてはほとんど別レイヤーの話で、全くの無関係……というわけではないかな、ミジンコほどには関連性のある話ではあるんだけどその話をする前にIoTによって提供されるべきソリューションとそれを支えるであろうビッグデータや深層学習の話をしろやカスと思いました。