2015年夏アニメ雑感 Classroom☆Crisis
今回はClassroom Crisisについて。
あらすじ
学生でありながら社長一族の一員として霧科コーポレーションの先行技術開発部長に着任した霧羽ナギサと、彼の部下でありまた担任でもある教育開発室(A-TEC)室長 瀬良カイト。
A-TECを解散させようとするナギサと存続をさせたいカイト(及びA-TECの面々)の対立、そしてナギサの抱えた過去や霧羽一族との確執を軸として物語は進行していく。
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以下、ネタバレありで9話までの流れのおさらいと10話の感想です。
8話までの流れ
ナギサが先行技術開発部の部長として赴任。経営陣の意向で同教育開発室(A-TEC)が解体される旨を通告。
A-TECの予算カット。A-TECの面々は研究室を追い出され旧施設での研究を余儀なくされる。
A-TECの存続に向けて迷走するが、最終的に新型エンジンの開発を進めて会社に価値を認めさせる方向で決着。
9話のおさらい
ナギサは専務の独断でA-TECの予算が政治献金として流用されていたことなどを盾に第二党:星民党の古林議員を第一党:大宇宙党に鞍替えさせる。
社長:カズヒサの意向で星民党を第一党にすべく(星民党は経営陣寄り、大宇宙党は労働者寄りの施策)画策していた専務:ユウジは失脚。子会社への転任という形で専務を解任。
10話の流れ
ナギサ、A-TECを離れいきなり常務に昇格。後ろ盾を利用するための人事と作中では説明される。
A-TECの面々はようやく親しくなってきたナギサがA-TECを離れたことに動揺している。
柳井副社長とナギサの会談。副社長は科宮家の復興、本業であるロケット事業への回帰などを大義にし、自分が社長就任後にナギサにバトンタッチすると語るがそれでいながらA-TECの存在を小さな案件として切り捨てようとするなど言動が怪しい。
ナギサ「これで社長派をあと一人切り崩せば、取締役会において我々が過半数を狙えます」 → ここは違和感。霧科コーポレーションの経営体制がよくわからない。今までの流れだと社長が株式の大半持ってるように見えるんだけど……。考えてみれば今まで株主構成の話ってあったっけ?ただ、先代社長がナギサを迎えたのが科宮家の株式を取り込むためだったような記憶もある。
ナギサ、A-TEC解散の撤回を次回の取締役会で決議にかけるため他の取締役へ根回し
取締役会開催。劇中ではナギサが常務に就任した取締役会から18日が経過している。並行して大宇宙党と星民党がまさかの連立。星民党を裏切った古林議員は失脚することが予想され、ナギサは後ろ盾を失うことになる。
ここで実は社長は経星連の副会長でしたという設定が明かされる(そんな大事な事忘れんなよ)。
A-TEC解散の撤回についての緊急決議。
ナギサ「A-TECの将来性だけでなく、数字には表れない貢献度についてもご理解いただき、解散の撤回について是非ご検討をお願いします。そして、このような有望な組織を解散に追い込もうとした社長の考えもいずれお伺いしたい(ドヤァ」
決議否認。賛成票はまさかのナギサ本人の一票のみ。
イリスが記憶を取り戻し、ナギサは影武者だったことが発覚。
10話の要点
- ナギサが取締役となり社長との対決に臨むが裏をかかれ、副社長と古林議員といった後ろ盾を二枚まとめて失う
- 実はナギサは影武者でイリスこそが科宮家の生き残りだった
10話の感想
今回明かされた叙述トリックにてナギサが影武者であることが発覚したわけだけど、ここまでのナギサの行動の印象がまた変わってくる。影武者として霧羽家に入ったナギサがどういう思いで上り詰めてきたのかと。おまけに今回の展開で後ろ盾を失って孤立してしまった。
過去話は手元に残ってないので検証出来ないけど、今回の回想の中で科宮家で泣いてるのは確かにイリスだったことに(2週目で)気がついた。
また、ナギサが中立派の取締役を移動中の車内で説得するシーンも良いと思う。料亭で会談ってのは古林議員の際にやっちゃったからね。
ただ、イリスに聞かれてミズキがナギサへの想いを自覚するって流れは若干唐突に感じたかも。過去のミズキとナギサのやり取りを思い出してから同じシーンを見るとまたちょっと印象違うんですが一回目は流してしまいました。
総括
作品自体の感想としては、社内政治を取り扱った意欲作でありながらその社内政治の描写がザルという惜しい作品だなと。さらに政治の描写もかなり滑ってるのが否めない。
しかし今回10話の展開でそういった部分には目を瞑れる程度に持ち直してきた感じがします。孤立したナギサがどうなるのか、記憶を取り戻したイリスはどうするのか、そしてA-TECはどうなるのか。
今後の展開が気になるところです。
- 作者: 田口一
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