【読書メモ】はじめの一歩を踏み出そう【再読】
書籍情報
- 書名:はじめの一歩を踏み出そう 成功する人たちの起業術
- 著者:マイケル・E・ガーバー(訳:原田喜浩)
本書籍について
この本の帯(第五版)にはこう記されている。
- 「会社に疑問があるあなたへ」
- 「変革の時代−−自ら変化する人だけが生き残る!!」
- 「最強の起業バイブル」
これらは全て相応しくなく、そして無価値だ。
ここで原題を見てみよう。
「Why Most Small Businesses Don’t Work and What to Do About It」
The E-Myth Revisited: Why Most Small Businesses Don't Work and What to Do About It
- 作者: Michael E. Gerber
- 出版社/メーカー: HarperBusiness
- 発売日: 2004/10/14
- メディア: ペーパーバック
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すなわち、本書の題は正しくは「多くのスモールビジネスがうまくいかない理由と、その対応について」である。
感想
本書の中ではパイの専門店を経営するサラとの対話で、いかにして事業をスケールしていくのかについて語られる。ここで本題を振り返ってほしい。つまり、この本が本来想定している読者は世に言う「ベンチャー」や「スタートアップ」などと言う言葉に関心を持つ人達ではなく、飲食店の経営を始めたり、町の工務店を経営していたりといった人たちだ。
本書で語られるのはそういったスモールビジネスにおいて、事業と個人が渾然一体となった状態からどうやって自分とビジネスを切り離していくのか、どのようにスタッフに仕事を任せるのか、そして事業として拡大していくためにどうしたらよいのかということだ。この時点で自分がやりたいビジネスとは方向性が違うという人も多いだろう。かくいう私もその一人ではある。
しかし本書の中で語られるエッセンスの中で役にたつと思われる部分もいくつかある。
それは「事業のパッケージ化*1」「試作モデル*2」「事業発展プログラム*3」「組織戦略*4」「システム戦略*5」といった考え方である。
特に「事業発展プログラム」における組織戦略、役職契約書*6の考え方については”これから会社を始めよう”、”個人事業でやってきたけどそろそろスケールさせたい”といった人間には参考になるのではないだろうか。
- 作者: マイケル・E.ガーバー,Michael E. Gerber,原田喜浩
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2003/05/01
- メディア: 単行本
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