クリスマスにGoogle Playで観る映画「3人のゴースト」
前置き
世間はクリスマスイブだというのでワインとクリスマスケーキとチキンを買ってきたのだけれど、この町はどこまでも平常運転で浮かれた様子がなくクリスマスケーキを手に家路を急ぐ自分のほうがむしろ浮いている。しょうがないので独りクリスマス気分を盛り上げようと思ったのだけどTV欄を見ても面白い番組が何もない。そんな退屈な夜にふと思い出したのがこの「三人のゴースト」だった。
ゴーストバスターズで主演を務めたビル・マーレイを主演に現代風コメディにアレンジした「クリスマス・キャロル」だと言えばピンと来る人も多いと思います。
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: DVD
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目次
概要
邦題 | 3人のゴースト |
原題 | Scrooged |
監督 | リチャード・ドナー |
脚本 | ミッチェル・グレイザー、マイケル・オドノヒュー |
主演 | ビル・マーレイ、カレン・アレン |
ストーリー
史上最年少の若さで、世界最大のネットワークを誇るテレビ局IBCの社長に就任したフランク・クロス(ビル・マーレイ)。メディアではそんな彼の功績が評価される一方、局内ではその冷血ぶりが恐れられていた。その日のクリスマス特番に関する会議でも、フランクは自分の企画したとんでもないCMに意見した社員(ボブキャット・ゴールドスウェイト)を簡単にクビにしてしまう。
クリスマスが迫ったある夜、そんなフランクのもとに、ゴルフ中に心臓発作で急死した前社長ルー(ジョン・フォーサイス)の亡霊が現れる。前社長の亡霊は、“視聴率の鬼”ぶりを発揮するフランクに、自分の二の舞にならないよう忠告をする。そしてそんな話を聞き流そうとするフランクに、これから3人の亡霊がフランクの元へ現れることを告げる。
次の日、夢か現実か動揺しているフランクに、かつての恋人であるクレア(カレン・アレン)との再会のチャンスが訪れる。すっかり仕事人間と化してしまったフランクとは違い、クレアはボランティアとしてホームレスをサポートする仕事についていた。優しさと思いやりは変わっていないことに、フランクは安心しながらも、何とか今の自分を受け入れてもらおうとするのだが、クレアはそんなフランクを哀れみの眼差しで見つめた。そして、そんなフランクの元へ過去の亡霊が現れる…。
この作品の見どころ
原題が「Scrooged」(クリスマス・キャロルの主役がスクルージ)であったり、作中でフランクがディケンズのクリスマス・キャロルを題材にしたドラマを作成したりとメタな構成になっているがクリスマス・キャロルを知らなくても楽しめる。むしろフランクが冒頭で「なんだあのCMは!爺が暖炉で本なんか読んでやがる!」とのたまう通りクリスマス・キャロルが退屈だという人間に向けて作っているのではないだろうか。
古い作品だが舞台が1988年であることを踏まえて視聴すると趣きがあるし、ビル・マーレイ演じるフランクがたまにのぞかせるヒューモラスな一面やチャーミングさが彼によく馴染んでいて退屈させない。また、ヒロインのクレアを演じるカレン・アレンが当時37歳とは思えないほどキュートです。(とはいえ二人とも「過去のクリスマス」でハイティーンを演じるには少し厳しいかなとは思った)
視聴者に親近感を持ってもらうために原作の登場人物をアレンジ*1していたり、時折コメディやラブロマンスを挟んでくるアレンジがよく効いていて重すぎず作品を軽快に楽しめるものに仕上げています。
この作品の一番の見どころは終盤、過去・現在・未来のクリスマスを経て改心したフランクが生放送のテレビ番組(クリスマス・キャロル)の前で視聴者に向けて語るシーンだと思う。
「誰だって人は優しくしたいが難しい」
「クリスマスは他人に優しくできる奇跡の日」
「毎日がクリスマスだっていい」
私も未来のクリスマス(孤独死)のことを考えるとちょっと改心したい気分にはなる。フランクは成功者だからまだ救いがあるけどね。。。
余談
最初はそもそもタイトルが思い出せず「クリスマス・キャロル」で探していて、、、プライムビデオで見つけた「クリスマス・キャロル」をしばらく見てスクルージが出てきたところで別物だと気付いた。「三人のゴースト」はAmazonビデオで取り扱いがなく、DVDなら売っているのだけれど時季ネタなので今すぐ観たい。ということでGoogle Playを当たってみたところ無事見つかりました。
3人のゴースト (字幕版) - Google Play の映画
HD版が400円で、タイミングよくGoogleから届いていた75% OFFクーポンで100円に。やったね。